赤外線レーザーで電力送信!~ 安全で空中ロスのないワイヤレス給電 | PHION Technologies
5メートルの距離で5Wの送電が可能な、実用的で安全な赤外線無線給電システム
元スペースXの開発者が設立した注目のシリコンバレースタートアップ、PHION Technologies
PHION Technologiesが開発した無線給電システムは、数メートル離れた場所に空中で数ワットの電力を送る、赤外線レーザーを使った無線給電技術をベースにしています。
従来の電波などを使ったワイヤレス給電システムでは非常に小さな電力しか送電できなかったのに対し、PHIONが開発する赤外線無線給電システムは現時点(2025年前半)で5メートルの距離で5ワットの電力を送る事ができるシステムを完成させており(次世代製品として10メートルで20Wの送電が可能なシステムを開発中)、より実用的な性能を実現しています。
また、送電時の安全機能も兼ね備えており、次世代の充電システムとして日本企業からも大きな注目を集めています。
- 無線給電
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電子機器が電源ケーブルなしで、どこでも充電できる”夢の技術”
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赤外線ビームを使った送受信機
現在の無線給電システムの送信機は、天井に設置されるようにデザインされています。送信機から赤外線ビームを受ける受信機は、スマホの充電が出来るようにUSBドングル型となっており、数メートル離れた場所でスマホの充電が可能な電力を送電できます。
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また、送信機と受信機の間に人や物体が入ろうとする状況を検知する多重で冗長的なセンシング機能を兼ね備えており、人間がレーザー光に曝露しない安全システムを搭載しています。
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次世代製品で、より高電力を広いエリアに送電する
現時点(2025年前半)では、5メートルの距離で5ワットの電力送信を実現していますが、次世代製品では10メートルで20ワットの送電性能を達成できる開発ロードマップを持っています。
また、同時に複数の受信機が充電できるシステムも開発中です。

広がるターゲットアプリケーション
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各種ロボット
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監視カメラ
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スマートスピーカー
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スマートフォン
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タブレット
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スマートホーム
工場や倉庫等の産業用途から、コンシューマー製品まで
煩わしかった電源ケーブル設置をワイヤレス給電で置き換える事で、よりスマートで利便性の高い電子機器の充電システム構築が可能になり、さまざまなユースケースで素晴らしい顧客体験を産み出します。